犬に貝や魚などの魚介類を食べさしてはいけないと聞いたことはありますか?おそらく、聞いたことはあるが、具体的にどんな種類のものを食べさせてはいけないのか、あまり理解できていない方が多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、大切なあなたの犬を守るために、魚介類の食べさせていけないものを詳しく説明します。ぜひご一読ください。
犬には貝を与えてはいけません。しかし、食べたからといって、すぐに死んでしまうということではありません。ただあまりたべさせていいものではない、ということです。
理由は、犬の生態上の関係で魚介類の消化が苦手という事実があります。正直な話、苦手どころか消化することさえもできません。犬はそもそも、魚介類を食べることが向いていないのです。
人間はかなりの量の汗をかくので、塩分の摂取が必要ですが、犬はあまり汗をかく動物ではないので、塩分がそれほど必要ではありません。
そのため、あまりに塩分の高い食材を食べさせてしまうと、それが体内溜まり、内臓全般に負担をかけてしまうのです。魚介類は、海の生き物です。必然的に塩分濃度は濃いものになります。
それを食べさせていたら、いずれ内臓器官に支障をきたすでしょう。ですので、魚介類を食べさせる際には、細心の注意が必要です。
続いては、犬に食べさせてはいけない貝類や魚を紹介します。それは下記の通りです。
・ししゃも
・イカ
・タコ
・アワビ
・つぶ貝
・サザエ
・トリ貝
・牡蠣
・かに
・うに
これだけ食べさせてはいけない食材があるなんて驚きでしょう。それでは1つ1つのの特徴や原因、症状を詳しく説明します。
ししゃもやしらすは、かなりの塩分を含んでいます。小さいボディからは考えられないくらいの濃度です。かなりの塩分が濃縮されているので、犬に食べさせてしまうと高確率で体調を崩してしまいます。ですので、犬にししゃもやしらすを与えるのは控えましょう。
症状は以下の通りです。
尿結石・嘔吐や下痢・水分不足
イカやタコは食べきりにくという共通項を持っていながら、他にも犬に有害な成分をが持っています。
イカには、体内に寄生虫がいる可能性があり、その寄生虫はアニサキス呼ばれ、犬の体内に入った場合、急激な腹痛や嘔吐に襲われます。
あまりに症状がひどい場合には、命の落としてしまう危険性があるので、イカを食べさせるのはやめましょう。
タコは、犬にとって消化の悪い食べ物です。さらにこれはイカも同じですが、チアミナーゼという成分が含まれています。
これを摂取すると、犬の体内にあるビタミンB1を破壊してしまうのです。すると、急性のビタミンB1欠乏症を引き起こしてしまいます。
それによって現れる症状は以下の通り。
筋力低下・手足の痙攣・嘔吐や下痢
犬に絶対たべさせてはいけない魚介類。それがこの貝類です。貝類には、毒性の強いものが多く、アワビやつぶ貝サザエや牡蠣などは、私たち人間に悪影響が及ぶことなく食べることができますが、犬にとってはかなり有毒なものなります。
上記の貝を食べると光過敏症にかかってしまう可能性もあり、最悪の場合、命を落としてしまうかもしれません。
症状は以下の通りです。
脱毛・皮膚に腫れや痒み・ふらつき・食欲低下・痙攣・昏睡・嘔吐や下痢
少量なら問題はありませんが、かにを大量に摂取してしまうとビタミンB1欠乏症になってしまうので、注意が必要です。
症状は以下の通りです。
筋力低下・手足の痙攣・嘔吐や下痢
うにも他の魚介類同様で、食べ過ぎてしまうとビタミンB1欠乏症になってしまいます。その他にも、リンという成分が入っており、その成分は犬の腎臓に大きな負担を与えますので、食べさせないようにしましょう。
症状は以下の通りです。
筋力低下・手足の痙攣・嘔吐や下痢・腎不全
もしも、大切な犬が貝をたべてしまった場合は、すぐに近くの動物病院に連れて行きましょう。たべたすぐに症状が出なくても、早くて1時間〜2時間、遅くて3時間〜4時間ほどかかります。
ですので、症状が出なくてもたべたとわかっているなら、すぐに動物病院に駆けつけ、獣医さんに見てもらいましょう。
犬にはたべさせてはいけない魚介類はたくさんあります。特に魚介類の中では、貝は絶対にたべさせてはいけません。
貝は1つだけでも有毒な成分が入っています。犬が誤ってたべてしまえば最悪、命を落としてしまうことも考えられるでしょう。
そんな危険な食べ物から守ってあげられるのは、飼い主である、あなたしかいないのです。ドックフード以外を与える場合には、細心の注意が必要ですよ。