犬は、気になったものあればなんでも口にしがちですよね。しかも私たち人間がご飯を食べている際には、犬も食べたそうにこっちを見つめてきます。
その愛らしさにうっかりと私たちが人間の食べ物を与えてしまっては大変なことです。
消化の良いものである野菜ならまだしも、こんにゃくやとうもろこしなどの食材を与えてしまえば、消化ができず、結果的に犬を苦しめてしまうことになります。
そこでこの記事では、犬は好んで食べるが、実はとても消化に悪い食べ物を紹介します。ぜひご一読ください。
食物繊維は、腸内環境の働きをよくしてくれるものです。もちろん、犬にとっても、食物繊維の効果は人間と同等のものがあります。 しかし、人間は食物繊維をとればとるほど、健康に良いとされていますが、犬にとってはそうではありません。
犬が摂取する食物繊維が少量ならば効果は抜群です。便秘にも効き目があります。 しかしだからといって、大量の食物繊維を摂取してしまうと、逆に便秘や下痢を引き起こしてしまうのです。 ですので、消化が悪いからといって食物繊維のたっぷり入った食材を与えすぎるのはやめましょう。
犬は大好んで食べるが、実はとても消化に悪い食べ物を紹介します。
食べてはいけないということではありませんが、犬にとっては胃や腸に悪く、消化不良になってしまいます。
そうなると、下痢や嘔吐の症状も出てきますので、過剰に与えないようにしましょう。消化に悪い食べ物は以下の通りです。
・とうもろこし
・ナッツ
・こんにゃく
・するめ
・生卵
・かに
・お米
これらの食材は、人間ですら消化に時間がかかるものや、そもそも消化しきれないものばかりです。犬が食べることによってどのような悪影響を及ぼすのか、どのような症状が出るのかを1つずつ説明していきます。
人間もそうですが、とうもろこしを食べた時に薄い皮を消化しきれずに、そのままの形で便となって消化されることがありますよね。
犬も同じで、とうもろこしを食べてもそのままの形で便となって出てきます。
しかも、犬は人とくらべて体が小さいので胃や腸に対して、余計に負担がかかってしまいます。
ですので、とうもろこしはあまり食べさせてはいけません。
もしも食べさせたいのだあれば、とうもろこしをペースト状にしてあげましょう。そうすれば、消化もしやすくなるので体調を崩すことがなくなるでしょう。
現れる症状
消化不良
ナッツは犬にとって、非常に危険な食べ物です。特に危険なものはマカダミアナッツ。犬がマカダミアナッツをうっかりと摂取してしまった場合、重度であれば最悪死に至る可能性があります。
他のナッツ類はここまで重症にはなりませんが、やはり食べさせてはいけないものです。特にナッツは、飼い主がテレビを見ながら食べている際に、うっかり床に落としてしまい、それを犬が食べてしまうといった状況は予想がつきます。
ですので、飼い主の方は、細心の注意を払っておきましょう。
現れる症状
発熱・嘔吐や下痢・痙攣・腎不全
前述した「犬は食物繊維に弱い」という観点から、こんにゃくを食べさせるのはよくありません。
人間にとっては、食物繊維がたくさんとれて腸内環境も整うのこんにゃくですが、犬にとっては、大量な食物繊維を摂取することになり、栄養を吸収することができずに消化不良を起こしてしまうのです。
ですので、こんにゃくを食べさせるのは控えましょう。細かく切ってあげれば、問題はないかもしれません。しかし、他の食材でも食物繊維は取れるので、無理にこんにゃくから摂取する必要はありません。
現れる症状
減量・免疫力の低下・かゆみ
するめはを摂取すると、胃の中で何倍にも膨れ上がります。その大きさはなんと10倍以上になるそうです。
もしも犬が誤って食べてしまうと、胃の中で膨れ上がり、消化できずに吐き出そうとします。そこで、吐くことができればいいのですが、喉に詰まって出てこない場合もあります。
そうなれば命の危険にさらされるでしょう。いくら欲しそうにしていたとしても、するめを食べさせるのはやめましょう。
現れる症状
消化不良・喉が詰まる
生卵の白身の部分には、「アビシン」という成分が、ビタミンB群の「ビオチン」という成分を分解してしまいます。
「アビシン」の成分がビオチンを長い間分解しつづけてしまうと、免疫力の低下や下痢などの症状が出るでしょう。そうならないためにも、生卵を犬に食べさせるのはやめましょう。
現れる症状
免疫力の低下・下痢・消化不全
上記の食材を食べさせてしまった場合に起こる消化不全。そうなった場合の対処法は、動物病院に行くことともう一つあります。
それは、適度な食物繊維を与えることです。適度な食物繊維を与える食材としてはキャベツが効果的です。
しかしあまり大量に食べさせると意味がありませんの、生のまま細かく切ってあげて、ドックフードにまぜてあげるとよいでしょう。
犬は食物繊維を取りすぎることで、体調を崩してしまったりする繊細な動物です。
それらの体調管理を自身でできるものには限界があります。ですので、飼い主が食事のコントロールをしてあげることが大切です。
大事な愛犬に長生きしてもらうためには、食事から変えて行くことをオススメします。