栄養バランスをしっかり考えながら、愛猫が喜んでくれる手作りご飯が作りたい。そんな飼い主の方に、手作りに適した食材やレシピ、基本的な調理方法などをご紹介しています。
猫の手作りご飯を作る上で、肉・魚:穀物:野菜は、7:2:1が基本となります。そのほかにも、タンパク質、脂質、カルシウム、塩化ナトリウム、鉄、ビタミンA、D、Eなどの栄養素が必要です。
猫のご飯は動物性タンパク質が中心です。精肉や内臓を含む肉や魚を全体の50%~80%にしましょう。野菜と穀物は残りを等分して配合します。
牛肉の赤身部分はミネラルが豊富に含まれており、猫の健康サポートにおすすめの食材です。新鮮な牛肉であれば、ほとんど生で与えることもできます。牛肉を使ったユッケ風の手作りご飯など、生肉は猫が喜ぶ食べ方です。
タンパク質などの栄養素が非常に多く含まれていながら低カロリー、そんな鶏肉のささみは、猫の健康維持にぴったりの食材です。しっかり茹でるとたくさんの水分が含有されるので、栄養素だけでなく水分補給にも役立ちます。
豚肉は猫が喜んで食べる食材です。しかし、生の豚肉には「トキソプラズマ」という寄生虫が生息しており、猫に感染してしまう恐れがあります。豚肉を使用する際は、中までしっかり過熱してから与えましょう。
野菜に含まれている食物繊維が猫の健康に役立つ場合もありますが、基本的に猫は人間と違い野菜を摂取する必要はありません。肉食動物なので、総合栄養食のキャットフードを与えていれば健康維持が可能です。
野菜を与える際はみじん切りにしてください。肉や魚は食べやすい1cm程にカットして、植物油で炒めます。ご飯は大さじ1杯で、これに野菜と炒めた肉と煮干し粉を混ぜましょう。野菜は生でも大丈夫ですが、猫により好みが分かれます。炒める、煮る、蒸すなど、愛猫の好む調理方法で与えましょう。肉や魚を加熱しない場合は、必ず人間も食べられるものを使います。