ささみは猫にとって嗜好性が高く、ペットの手作りご飯の材料としても有名だよ。ここでは、鶏ささみの栄養や手作りレシピなどについて解説していくね。
猫は鶏ささみを食べても問題ありません。ただし生では決して与えず、茹でて調理されたものにしてくださいね。ペットショップではよく「元気がないときは鶏のささみを茹でて与えてください。」と言われますよね。
これは栄養的に鶏ささみが優れているわけでも、猫にとって必須な栄養素が含まれているわけではありません。猫にとっての鶏ささみは、単なる補助食品なんだよ。
補助食品と言っても、ささみの場合は「食欲増進」で人間が食べるおかゆと全く同じ。消化が良くて腹持ちがいいという点が優れているだけなんだよ。
同じささみ肉でも「鶏ささみ」が良いとされているのは理由があるんだ。猫には生で与えず必ず茹でるから、多くの水分が鶏のささみには含まれているんだよ。
病弱や元気のない猫にとっては、それが良い水分補給になるんだ。ほかの肉では煮ると固くなるけど、鶏ささみの茹でたてはかなりの量の水分を含むという特徴があるんだよね。
成猫でも元気のないときや病気が治った直後などは、食欲が無いのに加えて噛む力も弱くなっている場合があるんだ。茹でた鶏のささみは、手で簡単に裂けるほど柔らかいから、ある程度噛んで飲み込めば消化にも問題ないんだよね。
また、鶏のささみは消化吸収が早い割に脂肪も少なく、ある程度の量が食べられるので腹もちも◎。食欲が落ちているときは食べることに体力を消耗するから、とりあえず腹を満たして体力の回復をさせる場合の常套手段として使えるね。
ささみにはミネラルが多く含まれているので、与え過ぎてはいけないという獣医師からの意見があるみたい。鶏のささみは猫にとって非常に好まれやすい食材だから、ミネラルのバランスが取れているキャットフードにさらにミネラルが加わると結石の原因になるんだ。
ささみは普段与えているドライフ-ドに混ぜて餌を増量させたり、食欲が落ちた場合にひとまずお腹を満たすためにあげたりする補助食品なんだ。ささみ自体の栄養価も非常に低いんだね。
鶏ささみはタンパク質が非常に多く、肉類のなかでもトップクラスの高栄養・低カロリー食品なんだ。鶏肉のタンパク質はアミノ酸バランスに優れて消化吸収も良く、年寄りや子供、ダイエット中の方におすすめだね。
栄養面ではビタミAやB群といった各種ビタミンが豊富に含まれているんだよ。疲労回復や粘膜・消化器系を守る働きのあるナイアシン(ビタミンBの一種)が多く含まれているのも特徴だね。
普段から水を飲まなくて水分摂取量が心配な猫にあげたいささみスープ。人間の減塩食にも使えるほど味は抜群に美味しいよ。材料は鶏のささみ3本と500mlの水だけで、余計な調味料は一切入れないよ。
鍋に水とささみを入れて火にかけ、沸騰直前になったら弱火にしてしっかりアクをとるんだ。ささみのエキスを抽出してスープが透明になってきたら火を止めて冷ませば出来上がりだよ。
年老いて食欲がなくなってきたり、噛む力が弱まってカリカリ食べられなくなったりした場合などに、スープと一緒にあげて食欲を刺激すると良いよ。
材料は鶏ささみ3本だけで、クッキングシートと麺棒みたいに叩けるものを用意。まずささみを麺棒などで叩いて薄く伸ばしていくんだ。
薄ければ薄いほど早く焼きあがるけど、薄くなりすぎるとちぎれるので状態を確認しながら叩くのがコツだよ。オーブンの天板にクッキングシートを敷き、薄く伸ばしたささみを並べていくんだ。
焼き時間や温度は使用するオーブンやささみの厚さにもよるけど、大体200度前後で20分くらいだね。焼けたら余熱で水分を飛ばして完成だよ。