ペットは大切な家族の一員。でも、人間と同じものを食べさせると、いろいろなトラブルを招くおそれがあるから要注意。
早速、人間と同じものを食べさせてはいけない理由を、詳しく見ていこう。
まず第一に、人間用の食事は味付けが濃いので、食べすぎるおそれがあります。僕のご主人様は手作りの食事を作ってくれるけれど、人間とまったく同じ食事ではなく、食材や味付けは僕の体格や体質に合ったものに調整してくれています。
猫の多くは食べる量を自然にコントロールできる傾向にありますが、犬はどちらかというとたくさん食べたい!という子が多いので、人間の食べものがクセになると、それだけ満腹になるまで食べようと思うもの。やっぱり犬には犬の、猫には猫の食事が一番なんですね。
人間の食べものは、人間の体の大きさに合うように作られていることがほとんど。ということは、僕たち犬や猫にとっては何十倍もの塩分や糖分が含まれているとも考えられるよね。
しょうゆやタレで濃く味付けをした食事メニューなどは、犬も猫も喜んで食べるけれど、その中に含まれている塩分の量を考えると、間違いなく健康にとってはリスクになってしまうんだ。
塩分の摂り過ぎは腎臓を壊したり、高血圧になるリスクがあるし、糖分は肥満や糖尿病を招くおそれがある。だから少しでも、犬や猫の体格や体質、年齢を考えた食べものを与えるようにしてほしいな。
人間の食べものって、実は危険がいっぱい。消化不良を起こしやすいエビやタコなどの海産物や、犬にも猫にもNGなネギ類、下痢の原因になる乳製品など、僕らの体にとって好ましくないものがたくさん使われているんだ。
おやつの中にも、チョコレートやレーズンなど、犬猫にとってNGなものがあるよ。もしもこれらの食材を口にしてしまったら、体調不良や病気などにかかったり、最悪の場合死に至る可能性もゼロではないんだ。
「美味しいから、人間と同じものを食べてほしい!」という気持ちはとてもよく分かるけれど、食べられない食材を使った食事はペットには与えないでほしいな。
上でも説明したとおり、人間用のご飯には危険やリスクがいっぱい。美味しいけれど、それと引き換えに得てしまうリスクもたくさんあるんだ。
そこでおすすめしたいのが、ペット用の「手作り食(手作りご飯)」。名前の通り、犬や猫など、飼っているペットの体格・年齢・既往症・体質などに合わせて作る、オーダーメイドのご飯のことです。
オーダーメイドというとなんとなく難しいイメージがあるけれど、ペット用の手作り食のレシピはインターネットや雑誌などにたくさん載っているので、すぐにペットに合う一品が見つかります。塩分の調整方法や食材の切り方など、作り方のコツが載っているサイトもあるよ。
好き嫌いが激しくてキャットフードを食べなくなった猫ちゃんや、固いものが噛み砕けなくなったワンちゃんなど、ペットの抱えている問題に合わせて献立を組み立てられるので、ペットの好きな食材を使ったメニューも飼い主さんの判断で作ることができます。
ペット用の手作り食なら、使ってはいけない食材は最初から使われておらず安心ですし、飼い主さんの多くが苦労する塩分や糖分の配合量も一目で分かるので楽ちん。毎日手作りできなくても、一週間に1,2回の割合でもいいし、時間がある時や特別な日のご馳走としてもOK。
「たまには人間のものを食べさせてあげたいなぁ」と思うやさしい飼い主さんは、ぜひ僕たちのために、手作り食にチャレンジしてみてね!