ここでは、犬・猫のご飯を手作りにする際に気を付けなければならないポイントについて詳しくお話していきます。
僕ら犬や猫はヒトと同じく、美味しいものが大好き。飼い主さんも、愛する我が子がたくさん食べてくれると、ついついたくさん与えたくなってしまうんじゃないかな。
猫は自分でセーブして食べることができるけれど、できない子ももちろんいるよ。反対に犬は、もらえるだけ食べてしまう子が多いから、ご飯のあげすぎには要注意。 ご飯のあげすぎは、体の中の消費カロリーの限界を超えてしまって、肥満の原因になります。肥満になるということは、生活習慣病などの疾患にかかるリスクもアップしてしまうんだ。
犬も猫も、ヒトとは違い肉食に近い動物。そのため、肉類を中心にメニューを構成するのが基本なのだけど、タンパク質だけ過剰に与えるのはかえって健康を損なう可能性も。野菜などの他の材料もプラスして、栄養バランスが偏らないように工夫していくと良いね。
また、それとは逆に「太らせたくない」からと野菜ばかりたくさん与えるのも、かえって食事のバランスを損ねたり、好き嫌いを激しくさせてしまう可能性があるから、注意したいところだね。 手作り食に使う食材は、肉や魚・穀類・野菜を同じ程度の分量にしながら、そこから数種類をピックアップして作っていくとバランスが良く、健康的。 あとは、それぞれのペットの味の好み、好きな食材、体調を考えながら食材を考えるようにして、一週間でだいたい20品目程度を食べさせてあげるようにすると、栄養バランスが整った食事ができるようになるよ。
「犬や猫にはネギ類は厳禁」と言われるけれど、確かに犬や猫はヒトとは違う体の構造をしているから、ネギ以外にもNGになる栄養素がたくさんあるよ。
飼い主さんは、ペットが食べられない食材を把握しておいて、それらを使わないように手作り食を組み立てていかないといけません。うっかり食べられない食材を混ぜてしまわないように、野菜類などは特に注意して選んでね。
また、魚介類のように「与えても良さそうな食材」にも、消化不良を起こしやすいものがあるから要注意。
イカ・エビ・カニなどはその代表で、ヒトにとっては美味しい食材でも、犬や猫にはNGになるよ。
僕ら犬や猫は、嗅覚・味覚ともにヒトの何倍も敏感。なので、食べものの鮮度にはヒト以上に反応しやすく、厳しめに見極めをしているよ。 飼い主さんから見て「2,3日置いたけど、まだ食べられる」と思うものでも、犬や猫たちにとっては食べられない食材かもしれないよ。食材はいつも新鮮なものを使い、購入してから早めに使いきることを意識してみてね。
犬や猫は、ヒトとは違う体内構造を持っているので、必要のない栄養素というものもあります。たとえば、果物などは犬や猫にとってはアレルギーを起こしやすい食材で、たとえペットが欲しても積極的に与えないように注意が必要。 また、ミネラルウォーターなどに代表される、ミネラル類の多い食材や飲みものは、ペットの腎機能に影響を与えやすいため、ミネラル分の少ない水もしくはペット用のお水を使うようにすると安心だよ。 飼い主さんは、手作り食を作る時に不要な栄養素は極力除いてあげて、ペットたちの健康を第一にメニューを構成していってね。
ここまで、手作り食で注意したいポイントを挙げてみたけれど、バランスの整った手作り食は、ペットたちの健康と命を守ってくれるものだよ。 ヒトと同じく、僕たちペットも食事から栄養素を摂りいれて生きているから、添加物の少ない栄養価の豊富な食事は、筋肉や骨などの健康を維持するための基礎にもなっているよ。 飼い主さんは、愛犬や愛猫の健康のために、いつもよりちょっとだけ手間をかけて手作り食にこだわってみてね。