ここでは、犬と猫に手作りご飯をあげる場合の、量の目安をご紹介します。手作りごはんは1日にどれぐらいあげたらいいんだろう?
犬の手作りご飯は、量じゃなくってカロリーが基準。カロリーで考えれば、人間のご飯と同じような計算をするだけだから、意外と分量の計算は簡単なんだ。 体重で必要なカロリーは決まるんだけど、1㎏で120キロカロリー、でも1㎏増えるたびに120キロカロリー必要ってことじゃなくて、1㎏あたり70キロカロリー増加するって計算。
でも、サイズが大きくなるにつれて、1㎏の増加とともに必要なカロリーは少なくなっていくんだ。5kg以上の犬は、1㎏増加ごとに55キロカロリー、10kg以上になると、45 キロカロリーずつ、20㎏以上になると40キロカロリーずつ増えていくよ。 手作りご飯はカロリーで計算するっていったけど、栄養成分から細かく計算する、となるととても大変。だから、基本の考え方として、「1gで1.2~1.5キロカロリー」になるんだ。その法則で計算してみた食事量をチェックしてね。例として、体重別で紹介するよ。
1日に必要なカロリー:260キロカロリー
1日に必要なご飯の量:200g
1日に必要なカロリー:510キロカロリー
1日に必要なご飯の量:380g
1日に必要なカロリー:1125キロカロリー
1日に必要なご飯の量:850g
1日に必要なカロリー:1925キロカロリー
1日に必要なご飯の量:1450g
量を満たしていればいいというわけじゃなくて、大事なのは食材のバランス。犬の場合は肉が中心になるね。お肉やお魚は約50%、ご飯類は20%、そして野菜も30%は必要だよ。犬には野菜がいらない、なんていわれているけど、栄養が満点な野菜は欠かしたらダメなんだ。 お肉だけ食べていたら、お肉から摂取できる栄養しか補えないよね。野菜からも、ご飯からも、大事な栄養が体内で吸収されるように、バランスのいい食事が大事。犬も猫も、人間もそれは同じだよ。
犬よりも、必要なカロリー、そして1日あたりのご飯の量も計算しやすいね。1キロあたりで70キロカロリーから80キロカロリーだから、例えば5キロの猫で80キロカロリーなら、400キロカロリーになるよ。犬とカロリー計算は同じだから、食事量は1日300gになるね。 猫の場合は、犬とは食材の分量が違うから注意。お肉だけじゃなくて、魚もOKだよ。90%お肉かお魚にして、ご飯は10%、野菜は少しがベストな割合なんだ。
体重によって1日に適正な量があるけど、それはあくまで目安。運動量が少ない場合は、適正量では太っていくこともあるし、反対に運動量が多いと、足りない可能性も。まずは目安の量を与えてみて、体重が増えてきたな、胴回りがふっくらしすぎてきたな、というときは量を減らしてみよう。反対に、足りない場合はほっそりしてくるはず。 適正量がわかるまでは、手作りご飯ってどれぐらいがいいんだろう…って迷うかもしれないけど、目安量を基準に量を決めてね。
手作りご飯にした場合の1日に必要な量を計算してみたんだけど、そのうち水分がおよそ70%っていうのが理想なんだ。ドッグフードやキャットフードって、ドライのものだとほとんど水分がないよね。ちゃんとご飯とは別に飲む子ならいいけど、あんまりお水を飲まない子もいるんだ。でも水分は必要。ちゃんと飲ませたい…というときは手作りご飯がおすすめ。
手作りご飯なら、無理に水を飲ませる必要もないぐらい水分が多い食事になるから、犬や猫の健康維持にも役立つよ。