犬の手作りご飯の種類は、それぞれのワンちゃんの体調や年齢、嗜好などに合わせてさまざまな具材を使うため、無限とも言える数のレシピが揃っています。
ネギやチョコレートなどの食べさせると害のある食材が多いため、人間よりも口にできるものが少ないのですが、甘味などが必要ないため、犬に対しては基本的なレシピや食材を押さえておけば、手作りすることはそれほど難しくはありません。
手作りご飯の種類については、レシピ通りにきっちりと分量を量って作るものから、飼い主さん目線で素早く作る時短料理までさまざまです。それらを合わせるとかなりの数になり、犬用の手作りご飯の本などを見ても、数十種類以上のレシピが確認できます。
注意しなければならないポイントもあります。「塩分は少なめに(人間と同じ量は絶対にNG)」「砂糖など余計な調味料は使わない」「素材の味を大切にする」「食べづらい時は犬用のトッピングを散らす」など、いくつかの工夫が必要です。しかし、これらの基本をしっかりと守ってさえいれば、人間の食事作りと同じ感覚で、手軽に手作り食を作ってあげられます。
また、上記以外にも、手作りご飯に共通しているポイントがあります。
猫ほどグルメではないにしても、犬用の手作り食には「マンネリ感」がつきまといます。犬は出されたものを嫌な顔をせずに食べてくれますが、それでも毎日同じ食材では飽きてしまうでしょう。飼い主さんは、味や水分量などに気を遣いながらも、犬の「食べ応え」「満足感」などにも配慮してあげたいところです。
特に、水をあまり多く飲まないワンちゃんに対しては、乾いたドッグフードだけでは水分量が不足してしまいます。そのため、手作りご飯を作る際には水分量の多いレシピを参考にし、食事と一緒に水分が摂れるように工夫してあげると良いかもしれません。
犬用のトッピングにはさまざまな種類があります。大人気のささみをはじめ、チーズや魚、あるいは乾燥肉など、ワンちゃんの「美味しい」をサポートする味や食材が揃っています。
従来のレシピにこれらのトッピングを組み合わせれば、さらに多くのバリエーションが得られます。毎日同じ食材、同じ手作りご飯では飽きやすいのですが、飼い主さん側にレパートリーが少ない場合には、トッピングを変更しながら同じご飯を与えるという方法もあります。
トッピングが2、3種類あれば、1食で4通りの味になりますし、トッピングを複数組み合わせればさらに濃厚でユニークな味わいになります。ワンちゃんの嗜好に合わせて、美味しいトッピングご飯を追求してみるのも良いですね。
食材の購入(または栽培・収穫)から調理まで完全に飼い主さんの手で行う「完全手作りご飯」。病気療養中のワンちゃんや、病後の回復食、老齢犬の療法食などに使われており、添加物を一切含まない安全な食事です。
こちらは、従来の手作りご飯のレシピの中にもありますが、余計なトッピングなどを除いてすべて無添加の食材を使うとなると、レシピ数は少なくなります。
完全に手作りでご飯を作るということは、最初に紹介した「調味料を除く」「水分量を多くする」などの配慮が必要になるため、ワンちゃんの体調や病気の種類に合わせて作らなくてはなりません。
時間がある時にたっぷりと食事を作っておき(あるいは下ごしらえを行い)、翌日や翌々日に食材を解凍して使う冷凍食は、手作りご飯を毎日作れない場合の心強い味方です。
ただし、すべてのレシピが冷凍に適しているというわけではなく、中には凍らせることで鮮度が落ちてしまうものもあります。インターネットなどで冷凍手作りご飯について調べ、使い回しのきくレシピを探すようにしましょう。