僕ら犬も人間と同じように糖尿病になってしまうことは珍しいことではないんです。人と同じく、食べ物が関係していることがあるから、生活習慣の改善で予防もできるし、悪化することを防ぎ、完治させることも不可能ではない病気だよ。
糖尿病にかかりやすいとされている犬種というものがあるけど、明らかにかかりやすいとされている犬種は、プードル、ダックスフンド、ビーグル、ミニュチュアシュナウザーだよ。その中でも可能性が高いとされ有名な犬種は、キースホンド、ミニュチュアピンシャー、ケアーンテリア、プーリーたち。
彼らが、先天的なもので後天的な素因(肥満)が重なったとき、糖尿病の発症確率はさらに高くなるよ。
もしかしたら糖尿病かもしれないと思ったら、予防のために出来ることがあるよ。それは、日頃行っていることを、「やらない」ということだよ。
生まれつきの糖尿病でない場合のほとんどは肥満からの糖尿病だよ。間食をやめたり、適当な食事をやめたりすることで予防は十分にできるよ。
糖尿病になってしまっても、日頃の生活習慣を改善することで病状は軽くなることもあるよ。適度な運動と正しい食事で改善できるから、予防や改善は大事だよ。
いつもより最近とくに水を大量に飲むようになってきている場合や、食べる量が増えている場合に糖尿病の疑いがあるよ。そして、体重が減っていたり、おしっこの回数が増えたり、おしっこの量が増えている場合も糖尿病の症状のひとつ。
腹部が膨れていたり、糖尿病の合併症で急に進行する白内障なども疑いのある症状のひとつだよ。その他、嘔吐や以前とは違う口臭、食欲の低下、元気がないという場合も疑いがあるよ。このような症状をみつけたり、気になってきたら要注意だから気を付けてね。
代表的な主な症状はこれだけど、糖尿病は遺伝じゃなかったら、これまでの生活習慣がとても関係してるから、このまま改善しないで、続けていると糖尿病になってしまうとかの、そんな初期症状みたいなものがあるよ。
僕ら犬も人間と同じでカロリーの高い食べ物とか、ずっと肉ばっかりとか何年もそんな食事だと、そんな食事しか食べなくなってしまって、糖尿病になるよ。
カロリーの高いものしか受け付けないようになってきていたら要注意だよ。これも糖尿病の初期の症状のひとつだよ。ここで予防して改善すれば、糖尿病にならなくて済むよ。
糖尿病になってしまってからだと、ほんとに大変だからその前に気を付けたらいいんだけどね。もっと早くに小さな症状がでているから、そこから予防と改善を心掛けるといいけどね。
糖尿病と診断されたら、与えてはいけないものといえば、果物とかの糖分が高いやつだよ。果物に含まれる果糖が血糖値の上昇を引き起こすことになるんだよ。
その他、糖尿病の病状によっては制限される食材なども出てくるから、これをしっかり把握して守っていくことだよ。
ホルモンの一種であるインスリンの働きが悪くなって、糖が血液中で多くなり問題が起こる病気だよ。
膵臓(すいぞう)で作られるインスリンは、血液中にある糖を外に出す役割を担うんだよ。これができなくなると血液中にとどまってしまうため糖濃度が高くなり、高血糖なってしまう。
この状態が長く続くことで、いたるところで障害がでてくることになるよ。そして膵臓の機能が停止し、インスリンがでなくり糖尿病になってしまうっていうこと。
僕ら犬の正常な血糖値は60〜100で、150を超えると糖尿病の疑いがあるよ。
僕ら犬が糖尿病になってしまう原因にはね、早食いや大量に食べたりすることが習慣化してしまっていることが原因なんだ。急いで食べてしまうこと、たくさん食べることでインスリンが多く放出されることになって、これがいつものことで習慣化されると、それぞれの細胞がインスリンの反応に鈍くなり、血液の糖濃度が高くなる。
そしてこのままの状態が続くと糖尿病になってしまうんだよ。
その他、年齢も関係があって、まだ若い犬は糖尿病にかかる確率は低いけど、6歳以上から糖尿病になる確率は高くなるから気をつけないとね。
また、オス犬よりメス犬の方が糖尿病にかかる確率が高いことが分かってるんだって。プードルのあの子は大丈夫かな。
それで、実は糖尿病が原因で引き起こす病気があるから、糖尿病になってしまった場合はコントロールしていく必要があるからね。
適切な治療がされずに放置してしまった場合、糖尿病の悪化だけでなく合併症を引き起こしてしまうんだ。だから、注意が必要になるよ。
目が白くなって見えなくなる白内障や、心臓、腎臓にまで影響を及ぼしたりもするよ。糖尿病になると感染しやすい状態になるから、危険だね。大したことない病気にかかって命を落とすこともありえるよ。
基本的に人間と同じで、インスリンの皮下注射になるよ。この注射の効果は18時間から24時間持続するよ。
インスリンの注射は獣医師の指示のもと、毎日飼い主さんにやってもらうことになる。インスリンの量が少なすぎると効果がでない場合があるから気を付けてね。
インスリンの量については、摂取カロリーと運動量によって異なるよ。
獣医師の指示に従って、間違いのないように投与することがとっても大事だよ。
間違ってインスリンの量が多すぎると低血糖になり発作を起こしたりするからね。
低血糖を起こしてしまうとひどい場合は重篤な状態になってしまうこともあるので、十分に注意が必要になるからね。
僕ら犬は飼い主さんにサインが出せないから、インスリン投与しているなら、何かいつもと違うなとか元気がないなという様子に気づいてもらうしかないんだよ。
元気がなく、ぐったりとしていたり、意識がもうろうとなっていたり、けいれんを起こしたり、下半身が動かなくなった時には低血糖の可能性が高いよ。
僕たちは、飼い主さんに気付いてもらうしかないからね。
インスリンをうちながら食事の量が少ないのに、散歩や運動で消費する運動の量が多すぎるのも低血糖になる場合があるよ。空腹の時には散歩や運動をしない方がいいね。
低血糖の症状が出た時は、消化と吸収がされやすい食べ物を与えると血糖が上がるから、その時は応急処置をしてから医師に相談してね。
低血糖はインスリンの量が多いだけでなく、肝臓の病気などで肝臓の機能が障害されている場合や、膵臓の病気によっても低血糖が出る場合があるよ。そのときは、肝臓や膵臓の病気の治療をしないといけないね。
これは、余分な脂肪を減らす為に運動して、脂肪を燃焼する方法だね。インスリン注射をおこなっている場合は、運動量によってインスリンの量が異なるから、注意が必要で、適度な運動が必要だからね。
どうしても老犬になってくると、散歩する回数などの運動する時間が少なくなってしまうんだよ。運動量が減っているのに食事の量は以前と変わらないという場合はとても危険。ここの調整が必要になるから。
自然のものや日頃のいつもの食事にひと工夫してもらうと、とてもいいね。毎日の摂取カロリーを計算し、運動量と食事のタイミングや回数を考え計画してね。
糖尿病の犬に適したレシピでの治療食になるよ。吸収速度が遅い大麦などを使用したものや、タンパク質や食物繊維を多く含んでいるカロリーが控えめなものが特徴だからね。犬の年齢によっても食事の内容が変わるからね。
それで、食事療法での手作りフードの場合、炭水化物に代表される糖質を多く摂らないように気をつけることが大事だよ。主に、米や麺類の量をへらすこと。僕ら犬が糖尿病になると、血糖値をコントロールするために糖質を制限するんだ。
実は糖質は野菜にも含まれているので気をつけないと危ないいよ。糖質の多い野菜は、芋類、カボチャ、ごぼう、にんじんだからね。
食事をつくる時に分量に気をつけるか、このような野菜は使わないことだね。
毎日の食事の量も糖尿病になる前の量の半分程度を目安にして、インスリンを併用している場合の食事については獣医師と相談しながら決めるようにしてね。
糖尿病になってしまったら、しっかり病状を把握してもらうことが大事だからね。
獣医師から説明やアドバイスを受けながら糖尿病と上手く付き合っていくしかないからね。飼い主の方の自己流で判断しないことだね。きちんと獣医師の意見を聞いてもらった方が一番いい方法がみつかるからね。
病状にも変化があるから、相談の上でどんな食事がいいかとか、何が不足がちなのかなどの大事なことが分かってくるよ。
飼い主さんが知らないと間違った選択をしてしまって、僕らは苦しい思いをすることになるんだ。前のように元気になりたいから大切なことだよね。
糖尿病の僕ら犬のために作られたドックフードや、栄養素が凝縮されたサプリがあるの知ってる?
例えば、必要な栄養素をいつもの食べ物だけから摂ることは、なかなか難しいことが現実。とくに糖尿病で食事の内容は分かっていても、どうしても食べられないときがあるんだ。
食べるためにいろんな工夫の仕方もあるんだけど、それでもだめなときがあるんだよ。
でも栄養はすぐにでも必要だからね。食べないと病状が悪化してしまうことになって大変だよ。
食べることは、僕ら犬にとって最大の楽しみで、元気の源。
僕らが美味しく食べれるようにいろんな工夫はしてくれてると思うけど、調子悪い時は食べるものが限られてくる。
申し訳ないんだけど、毎日同じでは飽きてしまって食べたくなくなってしまうんだ。
そんな時に糖尿病用ドックフードとかサプリがあるんだよ。
サプリには、野菜からの1日に必要な栄養が摂れるものなど、良質なものが多く存在するから便利だよ。上手に組み合わせて与えてくれると問題はないよ。
栄養もしっかり摂れるから心配ないね。
病状にあったドックフードと、手作りでの食事を組み合わせたもので、足りない栄養素をサプリで補うことができるってことだよ。
この間、シェットランド仲間のおうちに行ったら、いつもと様子が違うんです。ちょっと痩せて疲れているみたい。
ダイエットに成功したのかな?って思ったら、なんと糖尿病になっちゃったんだって。
血糖値が上がりやすくなるから、ごはんはヒトと同じ1日3回に、ちょっとずつ食べることで血糖値のコントロールをしているみたい。でもすっごくショック…わたしも気をつけないと。
その日、ワン友のご主人様が作ってくれたご飯がとても美味しかったから、みんなに紹介するね。
野菜をたっぷり、血の巡りを良くするリコピンたっぷりのトマトに、食物繊維豊富な白菜。ちょっぴりじゃがいもでお腹も満足。これならわたしも食べたいな。
野菜はすべてざく切りにする。
鍋に1cmくらいの水を入れ、一口大に切った白身魚を入れる。
トマト、じゃがいも、大根、白菜の順に入れて弱火で煮る。
野菜から水が出て全体に火が通ったらできあがり。
糖尿病は膵臓からインスリンが分泌されなくなる怖い病気。一度かかるとインスリン注射が必要になるので、わたしたちがかからないように、ご主人様もすごく気をつけてくれるけど…やっぱりまずは運動とダイエット。わたしは幸いダイエットできたから良かったけど、みんなも気をつけてね。
実は、そのワン友は糖尿病対策として、「ニカショウハーブ」っていうサプリメントを飲んでいるんだって。膵臓の機能を回復させて、インスリン注射の量を減らせたり、低血糖のリスクが軽減できるんだそうです。
糖尿病のワン友も、病気の改善とダイエットがうまくいくといいなあ。