心臓病は循環器疾患の心臓疾患の総称で、「心疾患」とも呼ばれることもあるよ。心臓の筋肉に異常が起こることで、ポンプとして機能しなくなることが発症の原因なんだ。
最近は動物病院の普及と医療技術の向上により犬の寿命が延びているんだけど、心臓病は多くなっているみたい。だけど愛犬の心臓に異常があることがわかっても慌てないでね。まずは病気について知ることが大切だよ。ここでは心臓の役割と病気について解説していくね。
心臓病の症状は原因によって症状の発現が変わってくる病気だよ。「咳症状」「運動を嫌がる」といった行動をするようになったら、軽〜中度の心不全を起こしている可能性が考えられるよ。
重度になると、呼吸が「ゼーゼーして苦しそう」「舌の色が紫色になる」などの症状が出て、こうなると命にかかわる危険性すらあるんだ。
呼吸器疾患と似た症状が出るため、確実に診断するのは難しいみたい。わかりやすい症状を以下にピックアップしたから、症状が確認できたら早い段階で動物病院を受診させてあげてね。
「コン、コン」「カッ、カーッ」など咳とわかるような症状で、えづくような動作をするよ。軽度の場合は興奮時や水を飲んだ後などに咳が出やすいみたい。中度から重度になると安静時にも咳が出るよ。
走った後のような異常に早い呼吸をするよ。通常は安静時・睡眠時の呼吸数が25回/分とされているけど、30回/分を超えるようなら異常な呼吸と判断してもいいかもしれないね。何もしていないのに息を荒げていたら要注意だね。
呼吸に伴う不快な感覚の総称だよ。口を開けて呼吸が乱れ、落ち着かない症状が出たら注意してね。
通常ピンク色である可視粘膜(かしねんまく)が青紫色から赤紫色になっている状態だよ。舌の色が一番確認しやすい部位だね。
心臓内にある4つの弁が、閉まらなくなったり(閉鎖不全)、狭くなったり(狭窄)する疾患だよ。「僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)」が犬に多いんだって。あらゆる犬種に発生するけど、高齢の小型犬のチワワやマルチーズ、トイプードルなどに多いといわれているよ。
心臓の筋肉がうまく収縮・拡張できなくなる疾患だよ。犬では拡張型心筋症が多くみられるね。ドーベルマングレートデン、 セント・バーナードなどの犬種に多いといわれているよ。
生まれたときから異常を持っている心臓だよ。犬で多く見られるのは「動脈管開存症」なんだ。子犬の頃は無症状の場合があるから、最初のワクチン接種の際に動物病院で心臓の音を確認してもらってね。
心臓病を診断するには「異常がどこにあるのか」「穴があいているのか」「心臓の筋肉は正常か」などをチェックしなければならないよ。獣医が行なうチェック方法は以下だよ。
これらの検査で総合的に症状を判断するよ。治療を開始した後も定期的な検査が必要なんだ。
心臓病の犬には、「栄養バランスの良い食事」を心がけることが大切だよ。ジャーキーやササミ、お菓子だけを与えてはダメ。心臓病の症状によって食事内容も変わってくるため、かかりつけの獣医に相談してメニューを決めてね。