オスの生殖器を構成する前立腺が肥大する病気が前立腺肥大だよ。去勢していない高齢(6歳以上)のオスに発症するおそれがあるんだ。
前立腺肥大症になってしまうメカニズムはまだ分かっていないようだけど、一説では「遺伝によるもの」「生活習慣(主に食生活)」が影響しているんじゃないかって言われているよ。前立腺肥大を発症してしまうとゆっくりと前立線が肥大して、周りの臓器を圧迫して、さまざまな障害を引き起こしちゃうんだ。ここでは、そんな前立腺肥大について解説していくね。
前立腺肥大はほとんど自覚症状が出ないため、早期発見が難しい病気とされているよ。また時間の経過とともに少しずつ大きくなっていくことが多いので、見た目で判断するのも難しいんだ。見つけたときには肥大しきっており、臓器に影響を及ぼしていることがほとんどだよ。
その際に出る症状について以下にまとめたので、参考にしてみて。
人間も犬も加齢と男性ホルモン(テストステロン)が影響して前立腺肥大になるのがわかっているよ。だけど、正確なメカニズムまではわかっていないんだ。
通説では年齢を重ねることで、精巣のホルモンの分泌が変化して前立腺に影響を及ぼすと考えられているよ。精巣で作られている男性ホルモンの分泌量が大きく関わっているみたいだね。あとは腫瘍が原因ともいわれているね。稀にだけど生まれたときから肥大傾向がみられる場合もあるよ。
前立腺が肥大して腸を圧迫している「軽い便秘」なら繊維質や浣腸でケアすることができるよ。
麻酔ができない場合や交配の予定がある場合は、薬を使ってホルモンバランスを調整して前立腺肥大を抑える治療が必要だよ。だけど、症状を抑えているだけだから薬を止めると症状が出てくることもあるよ。
犬種によって違いはあるけど1歳以降から去勢手術が行なえるよ。外科手術は半永久的に効果があるんだけど、交配の予定がある場合や全身麻酔ができない犬の場合は手術ができないから注意。
前立腺肥大は年齢を重ねるごとに発症しやすい病気だよ。老犬になると麻酔でのリスクが高まるため手術できないこともあるから気をつけてね。
去勢手術をした犬は前立腺肥大にならないから、交配をさせる予定がないなら早めに去勢手術を行なったほうがいいよ。去勢手術のタイミングは生殖能力が完成する生後6ヶ月前後が最適みたいだね。
去勢手術を受けると男性ホルモンの分泌がかなり少なくなるんだって。前立腺肥大は早期発見して治療すれば治せる病気だよ。普段から良く愛犬をチェックしてちょっとした変化も見逃さないでね。