猫にも、人間と同じように喘息があるんだ。
発作的な呼吸困難とか咳が特徴だよ。咳をするからといって喘息とは限らないけれど、ずっと咳き込んでいるのは異常事態。咳が出るようになったら、早めに動物病院に連れて行って診察を受けさせてね。
できれば咳き込んでいるようすを動画で撮っておくと、獣医さんが診察するときの材料になるよ。余裕があれば咳き込むようすを記録しておこう。
症状が軽い場合は、あまり症状がでないことが多いみたい。呼吸回数が増えるとか、努力性の呼吸があるみたいだけど、この段階で飼い主さんが気づくのは難しいんだ。気がつくのはやっぱり、咳こむようになってからだね。
喘息発作は夜中から明け方に起こることが多いよ。特に、冷たい空気を吸うと咳きこみやすくなるんだ。猫の喘息は、咳の出る時間帯が診断のカギ。季節性のものかどうかも判断できるから、飼い主さんは「いつ咳き込んだか」をしっかり覚えておいてね。
実は、猫と人間だけが、喘息を自然に発症する唯一の動物なんだよ。
喘息が起きる原因は本当にいろいろあるんだけど、基本的には人間とおんなじなんだ。例えばアレルゲンやお薬、芳香剤などの刺激物、ストレス、あと寝床やトイレのホコリとか。いくつかの原因が重なって発症するから、原因をハッキリさせることは難しいと言われているよ。
初期の喘息は抗生剤で症状が改善されることがあるから、「喘息じゃないだろう」って誤診されることもあるらしいよ。治療は人間の喘息とほとんど同じ。飲み薬や吸入薬を使ったり、生活環境を少しずつ改善していくことが大事なんだ。
でも、いくら治療で快復したように見えても、治療を止めてはいけないのが喘息の特徴だよ。症状がまったくなくても気管支の炎症が続いているかもしれないから、治療を続けないと細い気道や肺までどんどんダメージを受けて、変形してしまうこともあるんだ。
喘息と診断されたら、一生涯治療をしていくんだってことを覚えておいてね。でも、しっかり治療を続ければ寿命をまっとうできる可能性がある病気なんだよ。喘息だからって悲観せずに、猫のためにできることをしてあげてね。
食事の前に、まずは猫の気管支を刺激するものがないかどうかに気をつけよう。
空気清浄器やエアコンフィルターはこまめに掃除してね。トイレや浴室、部屋のカビ対策もしっかりと。掃除の行き届かないところに猫が潜り込んでしまうと、カビやホコリにまみれてしまって喘息を発症してしまうこともあるんだ。
もちろん、ごはんのケアも喘息の猫には大切。ビタミンCの血中濃度が高い猫は、呼吸器疾患を起こしづらいといわれているよ。
ビタミンEは肺疾患の予防になるんだ。ビタミンAは目や粘膜の強化において欠かせないビタミンで、レバーや生卵に多く含まれているよ。獣医さんと相談して、猫の粘膜強化ができる栄養素がたっぷり入ったごはんを試してみてね。