猫に寄生するのは「猫ノミ」と呼ばれているノミだよ。猫ってついているけど、猫や犬、人にも寄生するんだ。
ネコノミは卵→幼虫→さなぎ→成虫の順に成長するよ。卵は毛に産み付けられてふ化。幼虫はうじ虫型で期間は5~20日ほどでさなぎになる。さなぎの期間は数日から数週間ほどといわれているよ。
条件によっては数ヶ月~数年眠っていることもあるんだって。吸血をするのは成虫で30cmほどの跳躍があるよ。
成虫の栄養源は猫や人の「血液」をエサにして、皮膚上で吸血・産卵を繰り返す…。暖かい室内では季節を問わず繁殖するから、しっかりと対策をして被害を最小限に食い止めることが重要だね。
ノミが皮膚に寄生して血を吸うときに注入される唾液によってアレルギー反応を起こるよ。ノミが寄生する経路はいろいろ。猫が外に出た際に寄生、他の動物と接触することで寄生、飼主が外出時に衣服に付着していたノミが猫に寄生する場合もあるんだ。
だから完全に防ぐのは難しいといえるね。また数匹の寄生でアレルギー反応を示すこともあるし、掻きむしることで外傷ができて二次感染することもあるよ。さらにノミが媒介する瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)は人への感染することだってあるんだ。
ノミに血液を吸われると、ノミが刺した部分がアレルギー反応を起こしてかゆくなるよ。スヤスヤと寝ていた猫が急に起き上がり、後ろ足で体を掻く、グルーミングの際に毛を噛むようにして舐めていたりしたらノミが寄生していないか確認してみてね。
ノミに刺されると背中からしっぽにかけて赤い発疹や脱毛、かさぶたができることがあるよ。痒さは寄生するノミの量や猫の体質によって違ってくるみたいだね。
ひどい場合、出血するほど激しく掻いてしまうこともあるよ。また人間が刺された場合も激しい痒みが起こる。数日で治まることもあれば、長いと1ヶ月程続く場合もあるんだ。悪化すると水ぶくれのような症状が出ることもあるよ。
ネコノミを発見したらまず駆除を行なうことからはじめるよ。駆除剤はスポット(液)・スプレー・パウダー・首輪・シャンプーなどがある。駆除をしつつ、皮膚炎の治療には、抗アレルギー剤や合成副腎皮質ホルモン剤などを使うよ。
あとは猫に寄生したノミの卵が落ちるから、飼育環境の掃除も必要なんだ。とくにカーペットやソファー、寝具などにノミが集まりやすいから、重点的に駆除剤を散布しよう。アレルギー性皮膚炎になっていると完治させるのに時間がかかるよ。
あとは絶対にノミをつぶさないこと。ノミがメスだとつぶした拍子に卵が飛び散ってしまう。ノミ取りをするならノミ専用の目の細かいクシを使うと良いよ。
あとはノミアレルギーで愛猫の体力が落ちているかもしれないから、治療と同時に栄養のある食事も与えてあげてね。
猫ノミは繁殖力・生命力が非常に強いから、繁殖する前に対策をしなければならないよ。効果的な予防のポイントを以下にまとめたから参考にしてね。
室内の掃除をする予防駆除だよ。最低でも3週間、徹底的に掃除しよう。ソファやカーペット、猫の寝床などのホコリのたまる場所を重点的にね。
掃除機には殺ダニ用のごみパックを使用して、掃除が終わった後はスプレータイプのノミ駆除薬を吹きかけよう。掃除機の吸い取り口を殺虫剤で消毒して、フィルターも洗剤液で消毒すれば完璧だね。
燻蒸・燻煙式殺虫剤は駆除はもちろん、予防としても使えるよ。成虫は駆除できるけど卵とさなぎには効かないんだ。とはいえ、成虫の被害は抑えられるから、定期的に使用することで予防に繋がるよ。