猫の肝硬変はいくつかの原因によって起こるよ。肝硬変は肝臓の細胞が繊維化し、硬く変質してしまうよ。肝臓はエネルギーとなるものを作り出す、エネルギーを蓄えたり、不要なものや薬剤などを解毒化、消化を助ける胆汁を作り出す、血液を凝固させる因子を作って、ビタミンを活性化するなどほかにも多くの働きをしているよ。
肝臓の正常な細胞がなくなると、その働きができなくって、肝臓だけではなく全身に悪影響を及ぼすよ。場合によっては、非常に重篤な事態になる可能性もあるよ。慢性肝炎から肝硬変を引き起こすので、もし病気になってしまった場合は肝炎の状態で発見され治療できることがベストでだけど、肝臓の病気はわかりにくい病気なので難しいともいえるよ。
正常な肝臓であれば、元に戻る力があるけど、肝硬変のように変わってしまった肝臓は元の正常な状態に戻すことはできないよ。だから、早い段階で発見されればされるだけ正常な肝臓は残っていますので治療もしやすいよ。進行を遅らせるよう治療することもできるよ。今回は、なぜ肝硬変が起こるのかということと、飼い主ができる治療は何かについて紹介するね。
肝硬変の初めの方の症状としては、食欲がなくなる、食べ物を吐く、下痢をする、体重が減るよ。動かなくなったり、元気がなくなったりもあるよ。おしっこの回数がふえて、それまで遊んでいたおもちゃで遊ぼうとしても興味がない態度をとるよ。肝硬変になるとからだがきつく、食事が入らない、エネルギーがうまくまわっていないことからも元気がなくなってしまうよ。
さらに病気が進行したときの症状がね…
お腹に水が溜まり、呼吸が荒くなるよ。目の白目の部分や歯肉が黄色くなりさらに症状が進むと耳や額まで黄色くなり黄疸が出るよ。血便が出ることもあるよ。意識がもうろうとしたりふらつく、痙攣を起こす、意識がなくなるといった肝性脳症(かんせいのうしょう)の症状がでるよ。
肝硬変が進行していき、放置しておくと命にかかわる恐れもあるよ。これらの症状がみられたり、ちょっとでも異変を感じたら早いうちに病院で診察してね。
猫の肝硬変の原因について紹介するね。
肝硬変は遺伝性のものがあるよ。慢性や肝炎、高齢の猫では、慢性的な胆管肝炎でも引き起こすことがあるよ。肥満の猫であれば脂肪肝になりやすく、脂肪肝が進行して肝硬変になるとがあるよ。外に出た時にどこかで化学物質や毒素にふれてきた場合は、肝臓で毒素などは代謝されるので肝臓が障害を受けることがあるよ。特発性の肝硬変では、症状は肝硬変の症状でありながら原因がはっきり解明できないものは肝硬変として扱われるよ。他にも肝硬変の原因はあるよ。
人間でいうと、生活習慣病のようなことだよ。日頃の食事や運動不足が大きな原因になっているよ。この生活習慣を見直すだけで、症状が改善されるし、予防にもなってくるよ。肝硬変は悪化すると、とても苦しい病気だからね。少しでも改善することができると、痛みが和らぐし、少し元気もでてきて、食事や運動もできるようになってくるよ。
猫の肝硬変の治療法は、肝臓や全身のさまざまな値を見る採血や超音波エコー、CT,レントゲン検査があるよ。
場合によっては生検などで肝臓の組織を調べるなどことがあるよ。
必要に応じて点滴加療が行われるよ。また、抗線維化剤などの薬物療法があるよ。薬が出されたときには、勝手に量を変えたり、中断することのないようにしてね。ついうっかりして飲み忘れることもあるみたいだよ。内服管理は飼い主さんの仕事だからね。大事な薬なので飲み忘れたり、多く与えすぎて過剰投与にならないように、カレンダーなどで飲ませたかどうかをチェックしたり、時々残量を確認するようにしてね。
肝臓に負担をかけないように安静にしておくこともあるよ。その時は獣医から指示がでるよ。
お腹に水が溜まった時には利尿剤を使うけど、それでも苦しそうにしているときはお腹に直接針を刺してお腹の水を抜く腹水穿刺(ふくすいせんし)という治療があるよ。お腹の水を抜いても末期の状態ではまた溜まってくる場合があるよ。栄養状態が悪いと水もたまりやすくなるよ。利尿剤を使っているときにはおしっこの量が増えるよ。水分補給はでき、脱水になっていないか見ておくことが大事だよ。
飼い主ができる重要なことがあるから紹介するね。
病院以外は家での治療になるからね、食事療法は飼い主さんができる大事な治療のひとつだよ。肝硬変にとっても良くて、消化に良い食事をまとめて1回ではなく、それを数回に分けてあげてね。タンパク質は不足しないように摂り、カロリーは十分必要になるよ。
5大栄養素をしっかりあげてね。
炭水化物は消化にいいものを適量ね。オートミールなどもいいよ。牛乳に浸すと一緒にタンパク質をとることができるよ。
タンパク質は良質なものを摂ますが、摂りすぎはアンモニアを発生させるので、必要量よりやや多め程度だよ。脂肪は肝性脳症の悪化を防ぐので与えるよ。
キャットフードは栄養を考えてあるけど、保存料や食品添加物を多く含むものがあるよ。肝臓に蓄積したり、負担をかけるので内容をしっかり確認してね。
亜鉛や食物繊維、L-。カルニチン、抗酸化物質(ビタミンE、ルティンなど)を含む食品がとてもいいね。ミネラルの中でもナトリウムや銅は肝臓にはよくないので避けようね。便秘はアンモニアがたまってよくないので、食物繊維は適量を摂ればいいよ。
食欲がないこともあるから、鶏のささみなどは小さく刻んだり、ゆでて柔らかくしたり、好きな味付けにしたり食事を工夫してね。食べられるのであれば、口から栄養を取り入れた方が元気になるからね。
そこに野菜をそえると食物繊維とビタミン、ミネラルを摂ることができるよ。食事と一緒にサプリメントを取りいれるとバランスよい食事ができるよ。肝臓の働きを助けてくれたり、ひつような栄養がしっかりとれるサプリメントがありますので、食事の補助として食べさせてくれると、栄養もとれて元気になれるよ。
ササミを細かく切って、鱈と野菜を煮込む
刻んだわかめとすりごまとエクストラバージンオリーブオイルを入れる
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