ヘモバルトネラ症とは、猫がかかる伝染性の貧血。ヘモバルトネラ・フェリスという真性細菌に感染して発症してしまう病気のことだよ。
ヘモバルトネラ症になると赤血球がどんどん減っていくから、重度の貧血状態になってしまうんだ。
初めのうちは、元気がなかったり食欲がなかったりするくらいで見た目に異常はないんだけど、放っておくと死んでしまうかもしれない危険な病気だよ。猫が出すサインを見逃さないようにして、「おかしいな」と感じたらすぐに動物病院に連れて行ってあげてね。
ヘモバルトネラ症には、次のような症状が現れるよ。体内で進んでいく病気は注意深く見ないと気づけないかもしれないから、「元気がないなあ…」と思ったら、一度獣医さんに診てもらったほうが良いかもしれないね。
貧血状態なので、運動したがらずにぐったりしていて、食欲もなくなってしまうんだ。粘膜が白っぽくなるのも貧血の特徴だね。呼吸が早くなったり、痩せたりもするから、「なんだか元気がないかな?」と思ったら、歯茎や粘膜をチェックして貧血症状がないかどうか見てみよう。
ヘモバルトネラ症になると、胃の下にある「脾臓(ひぞう)」と呼ばれる臓器が腫れてしまうんだ。お腹がぽこっと腫れていたら、ごはんの食べ過ぎで太っちゃった可能性もあるけど、脾臓が腫れている可能性もあるから気をつけてあげてね。
ヘモバルトネラ症による貧血は、ヘモバルトネラ・フェリスという真性細菌が、猫の赤血球に寄生することが原因だといわれているよ。ヘモバルトネラ・フェリスに感染した赤血球は「異物」と見なされて免疫系統に攻撃されてしまうんだ。だから赤血球の数が減って、貧血状態になってしまうみたい。
でも、ヘモバルトネラ・フェリスという菌には謎が多くて、感染経路はハッキリしていないんだ。でも、ノミやダニに噛まれるとか、猫同士のケンカで血液感染する可能性が高いと考えられているみたいだね。
ヘモバルトネラ・フェリスにはテトラサイクリン系やエンロフロキサシン系の抗生物質が効くと言われているよ。急な貧血にはステロイドを使うこともあるね。
ただ、抗生物質でもすべての真性細菌を全滅させるのは難しくて、ヘモバルトネラ症を完全に直すのは難しいと言われているんだ。症状が回復しても、また貧血の症状が出てしまう可能性もあるんだって。
合併症にかからなければ助かることが多いみたいだから、猫の体調にはこれまで以上に気をつけてあげて、ちょっとでも違和感を覚えたらすぐに診察を受けるようにしてね。
猫伝染性貧血は完治が難しい病気。まずはしっかりと治療をしたあとに、栄養たっぷりのごはんをあげてね。鉄分やビタミンB12は血液をつくる成分。葉酸は、赤血球の細胞が作られるのを助けてくれる成分だよ。
レバーや小松菜、白菜、かつおやいわしなどの魚類を中心にあげよう。ただ、どれも与えすぎるとかえって症状が悪化しちゃうかもしれないんだ。症状によって与えても良い食事は変わってくるから、獣医さんとよく相談してからごはんの内容を決めてね。