ジャーマンシェパードです。胆泥症って言葉を知ってる?犬に多い病気なので、猫ちゃんの飼い主さんには馴染みがないかもしれないね。
胆泥症は肝臓により作られた胆汁を貯めておく胆嚢の中で、胆汁がゼリー状や泥状に変化してしまう病気。時には胆嚢が破裂することもある大きな病なんだ。
特に、中高年の犬に多い病気なので、僕たちも気をつけないといけないね。
胆泥症に対する食事の療法は、一番はコレステロールと脂肪の少ない食事をすること。それから良質のアミノ酸を取ることも大切。基本的には肝臓のケアと同じような食事ができれば良いんだよ。
胆嚢は肝臓とつながっており、肝臓の近くにあって、大きさは肝臓に比べれば小さな臓器だけど、肝臓で作られた胆汁を貯めておく大事な場所なんだよ。胆汁は肝臓から出される液体で、24時間作られていて、胆嚢に送られるんだよ。
膵液と一緒に働くけど、消化や吸収にとても重要な働きをしてるんだよ。食べた食べ物は消化酵素によって消化吸収をくりかえして、必要なものはエネルギーになって、不要なものは排泄されます。そうしないとからだは機能しなくなってしまうんだよ。この一部を胆嚢は司っている大事なところ。膵液と一緒にタンパク質や脂肪を分解し、吸収されやすい形にするんだよ。
この病気は血液検査、その他の検査などでたまたま発見されるケースが多いから、初期症状がなく分かりにくいことが特徴なんだよ。胆泥症は末期になるまで症状がなく分かりにくい病気だよ。胆嚢炎も同じく分かりにくい病気。症状がでてきた頃にはもう末期ということが多く、手遅れの場合が多い病気になるから気を付けないとね。
何らかの異常によって胆汁が濃縮し、泥状になって変質したものが胆嚢内に溜まった状態のことを胆泥症といって、これがさらに進むと、胆汁の通り道である総胆管に、ドロドロのゼリー状の固まった胆汁が詰ってしまうことになるんだよ。
からだの中に細菌が侵入して感染をおこしたり、ほかの何らかの影響で胆嚢が障害を受けると胆嚢が炎症を起こし、胆嚢炎を引き起こしてしまう病気。胆嚢での炎症がひどくなって壊死を起こしてしまうと、胆嚢が破裂してしまうこともあり、そうなると、胆嚢でためていた胆汁が他の部位に広がり重篤な場合は腹膜炎を起こす恐れがあるんだ。腹膜炎になると全身の管理がさらに必要になるよ。
まず、あきらかに分かる症状には、食欲がなくなり、元気がなくなる。そして、嘔吐をしたり、黄疸(白目や皮膚が黄色になる)が見られるようになるよ。この時、体内では、総胆管が完全に塞がれちゃってて、これが原因で腹痛を起こすんだよ。からだを丸める姿勢で痛みをこらえることが多くなったりする。この状態までになると、消化不良をおこしてて、胆嚢が腫れてしまっているので破裂する恐れがあるからね。最悪の場合、破裂し周囲の臓器を傷つけ、腹膜炎をおこしてしまうこともあるよ。
結論から言うとね、実は胆嚢ってなくても大丈夫なんだよ。臓器の一部がなくて生きられるの!?って思ってしまうけれど、「胆嚢がないことにより消化能力に影響がでる」という研究結果は出ていないんだ。胆嚢がない分は他の臓器が頑張ってフォローしてくれるって研究もあるぐらいだし、元々鹿や馬といった哺乳類には胆嚢がないんだってさ。それでも元気に動いてるでしょ?だから状況によるけれど、胆嚢を全摘するってことも少なくないようだよ。
人間も犬も同じだけど、まずは病気にかからないことが大切だよね。胆泥症を予防するためには「食事」「運動」「早期発見」の3つが大切なんだよ。
まずは食事。食事で大切なことは栄養バランスを考えることだね。僕たちがしっぽを振りながら美味しそうにご飯を食べていたら、もっと食べさせてあげたくなるでしょ?でも、そこは愛情を持ってストップしてね。量はもちろん、質も大切。一つの栄養素だけでなく、色々な栄養素を食べさせてほしいんだ。
次に運動。歳をとると昔ほどダッシュはできないけれど、やっぱり運動は必要なんだ。ご主人様とまったり過ごすお家時間も好きだけれど、外でお散歩をする機会をもってくれたら自然に運動量が増えて、胆泥症の予防につながるよ。
最後に早期発見。僕、お医者さんは苦手だけれど、病気になるのはもっといやだよ。だから、ちょっと嫌がるかもしれないけれど、定期的にお医者さんに連れて行ってほしいんだ。胆泥症は無症状で進行する病気なんだって。臓器だから外から見たって症状があるかどうかわからない。気づくためにも、時々プロの目で診てもらえる機会があると嬉しいな。
胆嚢は外からは全く見えない場所にあるから診断は超音波検査で行うよ。検査結果で何か異変が見つかった場合は、他の病気との区別をはっきりさせなきゃいけないんだ。だから、合わせて不快感の訴えはないか、他の臓器にも異常がないかも調べるんだよ。必要であれば、血液検査することだってある。さらに怖い病気が隠れていないかも調べるよ。
老化によって、胆汁がドロドロになりおこることが多くあるよ。甲状腺機能の低下がきっかけとなりおこる病気でもあるよ。高齢になってきて、様々なからだの機能の低下によって引き起こされることが大きな原因になって、年齢だけではなく、食事のバランスにも関係があるよ。
運動量が多い若いころ(1歳から5歳)くらいまでと高齢になってからでは全く違うから、食べる量も食べる物も違うよね。これが若いころと同じままできていると危険なんだよ。
僕ら犬も人間と同じで、歳をとるにつれて代謝がわるくなり、いろんなからだの機能に影響がでてくることから、毎日の食べものが原因であることも考えられることなんだよ。
それは、ジャンクフードや偏った食事だよ。炭水化物だけの食事など、栄養のバランスが悪いことが、ドロドロになってしまう原因でもあるんだ。
その他いろんな病気の原因がここにあって、栄養のバランスが悪くなって、病気にかかりやすくなったり、かからないはずの病気になってしまったりすることもあるんだよ。
胆泥症や胆嚢炎、この病気にかかりやすい、犬種というものが紹介されているけど、すべての犬がかかってしまう可能性がある病気なんだよ。
怖いことに、末期での発見が主なこの病気は、状態が悪くなってからの手術ということが一般的だったけど、末期の状態での手術は、命に関わる状態だから、体力も低下していて、胆管閉鎖、破裂などによって黄疸がでていたりして、状態が悪すぎると手術を行っても助からない確率が高く非常に危険。
そのため、今では末期になる前の手術の方がリスクが少ないということで早期発見での手術が一般的になっているよ。早期発見がカギになる病気だよ。だから、定期的な検査を行い早期発見で治すことができる病気だよ。
治療法はどんなものかと言うと、
主な方法として、食事療法があるよ。栄養のバランスがとれた食事だね。これまでの食事を見直し、栄養のある食事に変えることで、かなりの確率で改善されて元気になるよ。
この病気は、グルコサミンとコンドロイチンが不足することで胆汁がドロドロになってしまって起こる病気なんだ。だからこの病気にかかってしまったら救世主がグルコサミンとコンドロイチンなんだよ。
このグルコサミンとコンドロイチンは、しっかりとした栄養分がないと作ることができないから、毎日の食事が関係してくるよ。栄養のあるバランスよい食事をとることで、グルコサミンとコンドロイチンが正常につくられて、不足が解消されて、ドロドロの状態がよくなるから、そうなると胆汁が詰ってしまうことがなくなって元気がもどるよ。からだの調子がよくなるから。
「〇〇症」と聞くと病気だ!治療しなきゃ!って思ってしまうよね。実際、胆汁が若いころとは違う状態にはなっているんだけど、胆泥症は、簡単に言うと加齢に伴う症状って思ってもらった方がわかりやすいかもしれないね。診断されたときには以下のような対応方法があるよ。
そして最後に関連疾患にも注意してね。
例えば、甲状腺ホルモンの低下による甲状腺機能低下症。これは心拍・血圧低下による体温の低下や動作の鈍さ、顔や体のむくみや左右対称性脱毛などが主な症状になるよ。
さらに副腎皮質機能亢進症も隠れていることが多いみたい。この病気は別名「クッシング症候群」。副腎皮質ホルモンの過剰分泌により食欲・飲水・尿量の増加やお腹のふくらみ、筋力低下や眠り続ける嗜眠などが出てくる症状が出てくる病気なんだ。
胆泥症はもちろん、その関連疾患も怖いよね。まずは信頼のおけるお医者さんに診断してもらうことが大切だよ。
グルコサミンとコンドロイチンが豊富に含まれたドックフードがあるから、手間もかからず簡単だよ。ドックフードもなんでもいいわけではないんだけど、犬の年齢によって、選ぶことが大事。消化のことを考えて選んだり、その他の病気があれば、その病気のことも考えてのドックフード選びになるからね。
手作りなら、
鶏の胸肉を80gと亜麻油を小さじ1と緑黄食野菜をいろいろあわせて、40gほど。それから、きのこ類を30gがいいね。
ドックフードやバランスを考えた手作りの食事では補いきれないグルコサミンとコンドロイチンなどその他の栄養分はサプリだね。食事と一緒にサプリも摂るとさらに効果は期待できるよ。
サプリは必要な栄養素がしっかり入っていて少量で絶大な効果があるからね。サプリに含まれる栄養分をいつもの食事で摂ろうと思っても、とても難しいことだから。
とくに元気がなく、食欲もなくなってきている場合は、普通の食事でのバランスのいい栄養補給はできないからね。だけど、食事からの栄養しかない。そんな時のサプリが一番いいよ。食欲がなくても、サプリで必要な栄養素は補えるし、栄養がしっかり届けば機能していなかった細胞が動きだしたり、改善されて回復に向かうよ。グルコサミンとコンドロイチンに繋がるいいドックフードとサプリで、体調は改善されていきます。元気になれるよ。
緑黄色野菜、きのこ類は小さく刻んで柔らかくなるまで茹でる。
鶏肉は皮をむき、一口大に切り分けて茹で、脂を抜く。
1が冷めたら2を和え、亜麻仁油を加えて混ぜる。
胆泥症、胆嚢炎は肝炎同様にまずは脂質の多い食事を減らすことから始まるんです。
胆泥症、胆嚢炎を患っているときは、肝臓にも負担がかかっているから、ダブルでしっかり対応したほうが良いでしょう。
市販のフードは脂質も多ければ糖質も多いので、この病にかかっているときは避けるべきと言えるでしょう。
犬の胆泥症、猫の胆嚢炎は、コレステロールが増えてしまったために、肝臓から作り出される胆汁がドロドロになってしまうことが原因のようです。
胆嚢に病巣があったとしても、肝臓をきちんとケアしないと、治療の効果が薄れてしまうので、根本解決を目指すなら肝臓を健康にしたいものです。
食事療法に加えて、肝機能を高めるサプリメント、たとえばニカショウハーブなどを併用することで、改善のスピードを早めることができるかもしれません。試してみる価値はあるのではないでしょうか。